大学の保健室に看護師として採用されるためのアピールポイント
看護師のみなさんはご存知と思いますが、大学の保健室勤務では看護師免許以外にこれといって必要になる資格はありません。小中高校の保健室勤務の看護師に養護教諭免許が必要になることを考えると、大学の保健室勤務は看護師であれば誰でも可能になるのです。ですから、採用されるためには、自身をアピールする、あるいは他人に差をつける何かを持つべきなのではないでしょうか。
大学の保健室に採用される看護師を資格面から考える
大学の看護師求人が1年を通して常に豊富に出ている状況であるのならば、資格についてあまり考えなくてもいいかもしれません。しかし、求人の現状は数自体がやや少ない傾向にあり、大学勤務は看護師の間でも人気があるため、求人が出されるとかなりの応募者があるというのが現実です。他人よりも強く自己アピールする方法の一つとして、勤務に役立つような資格を取得することも一つの方法になるでしょう。中でも、メンタルヘルスやカウンセラー的な資格を持っている看護師、および保健師資格を持っている方などは、採用でもやや有利になるかもしれません。
大学の保健室勤務を考えた時、本来の看護師的な業務(医療的な処置など)もとても大切ですが、それ以上に健康相談・健康指導といった業務を重視している大学が多いのです。また、カウンセラーや臨床心理士といったスタッフがいるケースも多く、彼らと提携して仕事をしていくことの必要性から、看護師もカウンセラー業務の知識を持っていた方が無難であることは理解できるのではないでしょうか。ちなみに、臨床心理士・精神対話士・学校心理士・教育カウンセラー・行動療法士などの資格は、現状が許すのであれば何とか取得しておきたいものです。
大学の保健室に採用される看護師をコミュニケーション・スキルから考える
コミュニケーション・スキルと言っても漠然としていると思いますが、大学の保健室勤務では、コミュニケーションが得意な人の方が採用では有利になる可能性が強いです。前述の内容と少し関連性があります。つまり、学生の健康管理業務では、健康相談業務が比較的多いことと関係があるのですよ。常識的なお話しになりますが、保健室に来る学生は病気や怪我になった方だけではありません。健康上の相談、学校生活での悩み、就職活動で多大なストレスを受けている場合など、様々な悩み(心身での)で学生は保健室を訪れます。このような学生にとって「話をよく聞いてくれる」、「的確なアドバイスをくれる」看護師はとても頼りになります。さらに、コミュニケーションの上手な方には、「話しやすそう!」という印象を持つものです。
人とのコミュニケーションは、本当に漠然としたものではありますが、大学の保健室勤務では、常に学生の身になって(他人に対して親身になって)考えることのできる力は絶対必要だと思いますよ。そして、このような能力は、あなたの現在の看護業務でも十分身につけていくことが可能なはずです。大学の保健室勤務を目指している看護師は、コミュニケーションにより注意して、日々の勤務を行ってください。現場で培った能力は、大学の保健室勤務になった時、必ずあなたを助けてくれるでしょう。